住宅ローンの借り換えをする時に注意することにはどのようなことがあるのでしょうか?こななことになるなら借り換えをしなければよかった。。そんなことにならないように予め注意事項を確認しておきましょう!!
目次
住宅ローンの借り換え後でも、住宅ローン控除は受けられる??注意事項はどのようなことがあるの?
住宅ローン借り換え後には、住宅ローンが受けられなくなるのではないかと不安に感じている方も多くいますが、住宅ローンの借り換えを行なった後でも、住宅ローン控除適用の条件を満たしていれば住宅ローン控除は受けられます。
また借り換えを行った後でも、住宅ローン控除の申請手続きは初年度に行った確定申告ではなく、年末調整で行なうことができます。
住宅ローンの借り換えを行っても、住宅ローン控除は受けることができますが、どのようなことに注意する必要があるのでしょうか。
住宅ローンの借り換えで住宅ローン控除が受けられなくなるのはどういう場合なの?
住宅ローン控除を受けるにはいくつか条件があり、その一つとして借入期間が10年以上というものがあります。
借り換えの際に、金利が大幅に下がることから借入期間を短くして、10年より短い期間で組みたいという方がよくいますが、もし借入期間が10年をきってしまうと、仮に住宅ローン控除を受けられる権利が5年分残っていたとしても、住宅ローン控除を受けることができなくなってしまいます。
また借入期間を10年以上にして、借り換えをしても、その後に繰り上げ返済をして残りの住宅ローン借入期間が10年をきってしまうと、やはり住宅ローン控除を受けることができなくなります。
繰り上げ返済をする可能性がある場合は、借入期間の残りが10年をきらないように注意することが大切です。
住宅ローン控除の対象となる年末残高は、残高証明書とは違う金額なの⁈計算方法は?
住宅ローン控除の対象になる住宅ローンの年末残高は、諸費用を除いた金額となります。銀行から届く住宅ローン控除用の年末残高証明書は、単純に年末の住宅ローン残高を記載した証明書になっております。
借り換えの際に諸費用を自己資金で支払って手続きをした場合は、借入金額が増えないので残高証明書と同額になりますが、諸費用も含んで借入した場合は住宅ローン控除の対象となる正確な金額を計算する必要があります。
つまり住宅ローン借り換えの際に諸費用を含んで借入をした場合は、その諸費用分の金額は住宅ローン控除の対象ではないので、除いて年末残高を出さなければなりません。
実際の計算方法は以下になります。借り換え後の住宅ローン残高のうち、何%が借り換えでかかった諸費用を除いた金額なのか、割合を算出してます。その割合で現在の住宅ローンの年末残高から、純粋に住宅の取得費用でかかった費用を割り出してます。
借り換え後の住宅ローン控除対象金額=借り換え前の住宅ローン残高÷借り換え後の借入金額×借り換え後の銀行での年末ローン残高
借り換え前の住宅ローン残高がいくらだったかは、元の借入先銀行の返済予定表で確認します。
<計算例>
借り換え前の住宅ローン残高:2,000万円
借り換え後の住宅ローン借入金額:2100万円
借り換え後の住宅ローン年末残高:2,050万円
2,000万円÷2,100万円=0.95238
2,050万円×0.95238=19,516,000円
借り換え後の住宅ローン控除対象の年末残高は19,516,000円となります。算出して出した年末残高を用いて年末調整を行うことになります。
以前、シン ブログが経験したこととして、取引先企業に税務調査が入り、住宅ローンの年末残高が本来の金額と異なるということで、複数の取引先社員の借り換え前の残高のわかる資料などを提出したことがあります。
のちほど該当する社員は修正申告をすることになったと聞いたことがありますので、住宅ローン控除の対象となる金額には注意が必要です。
借り換えを2回している場合の住宅ローン控除の年末残高はどうなるの?
住宅ローンの借り換えを2回行っている場合も、純粋に住宅の費用として借入した住宅ローン控除対象金額を計算する必要があります。
諸費用を含んで借りている場合は、諸費用を除いた金額を出さなければならないので、諸費用を除いた割合の計算を2回行わないといけません。
<計算例>
先程の計算例の後に、2回目の借り換えを行なったケースで計算してみます。1回目の借り換えでの諸費用を除いた住宅ローンの割合は95.238%と算出してますので、それを用いて計算していきます。
【2回目の住宅ローン借り換え】
1回目の借り換えでの住宅ローン年末残高:1900万円
2回目の借り換えでの住宅ローン借入金額:2,000万円
2回目の借り換えでの住宅ローン年末残高:1,900万円
1,900万円×0.95238=18,095,220円
(1回目の借り換えでの諸費用を除いた金額)
18,095,220円÷2,000万円=0.90476
(2回目の借り換えでの諸費用を除いた住宅ローンの割合)
1,900万円×0.90476=17,190,440円
(1回目、2回目の借り換えでの諸費用を除いた純粋な住宅ローン控除対象の年末残高)
2回以上借り換えを行なっているなど、複数回借り換えをして、その都度諸費用も上乗せして借入をしている場合は、計算がちょっと面倒ですが、難しいものではないので、しっかりと確認して年末調整を行いましょう!!
借り換えでの住宅ローン控除の注意点についてのまとめ
住宅ローン控除を受けるためには、借入期間が10年以上必要になりますが、それを知らずに短い期間で申込をする方は意外といます。後で後悔することがないように確認して手続きを進めていきましょう。
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