公売で不動産がお得に買える?競売と公売の違いとは?

不動産を購入する手段として、通常の売買の他にも任意売客や競売、公売があります。一般的に不動産を購入すること自体が一生に1度か2度位なので、任意売却や競売はテレビなどで聞いたことはあるかもしれませんが、中々なじみのないものにはなります。

そうした中で公売(こうばい)というと、聞いたことが無い方も多いかと思います。公売はうまくいくとお得に不動産を買える可能性もあるのですが、どのようなものなのでしょうか?

目次

公売とはどういう制度なの?競売とは違うの?

不動産を取得する方法としては、不動産屋を通じて購入することが一般的です。不動産屋が間に入ることによって、不動産の専門家が法律に関する説明、権利関係、金額の交渉、引き渡しのスケジュール、金融機関への融資相談の取次などいろいろとやってくれるので安心して取引することができます。

そういったメリットのある不動産屋を通さずに不動産を取得する方法の一つとして、競売や公売があります。

不動産屋を通さないので、仲介手数料はかからなくなりますが、その分自分で調査を行ったり交渉をしたり、一定のリスクをとる必要はでてきます。そういったリスクをとる分、通常で購入する不動産よりも大幅に安く取得できる可能性もあります。

競売はテレビや書籍などでもでてきますので、見たり聞いたりすることはあると思いますが、公売とは一体なんのことでしょうか?

競売については下記のリンクをご参照ください。

競売物件とは?そもそも読み方は?競売はどのような流れで進むの?

なんとなく競売というと以前は暴力団関係者が競売の取引に参加していたり、競売物件を占有することもあったことから怖いイメージがついているように、公売と聞くとあまりいい印象は受けないような気がしてしまいますが実際はどうなのでしょうか?

公売とはどういう制度?

公売とは、税金を滞納したことにより差し押さえられた納税者の財産を、国や地方公共団体(都道府県や市町村)が強制的に売却して滞納している税金の回収にあてるというものです。

公売で売却される差押え財産は、不動産だけでなく動産(自動車やオートバイ、時計、家電製品など様々)も出されています。

通常では高額で売買される商品も、公売であれば参加者も少ないことからお得な金額で取得することもできる可能性があります。

公売と競売の違いとは?どういう違いがあるの?

公売は、国や地方公共団体が税金の滞納者の財産を強制的に売却し、滞納税金の回収にあてるとうものです。

一方の競売は、金融機関や貸金業者、個人事業者、法人などから不動産を担保にしてお金を借りている債務者が、ローンの返済をすることができなくなってしまったことから、担保となっている不動産を強制的に売却し、債権の回収を図るというものです。

公売は国や地方公共団体による税金滞納による債権回収、競売は金融機関の他にも民間の企業や個人の私的な貸付債権を回収する方法といった違いがあります。また根拠となる法律も異なっていて公売は国税徴収法、競売は民事執行法に明記されています。

他にも競売であれば、3点セットと呼ばれる「物件明細書」「評価書」「現況調査報告書」の資料を参考にして物件情報を確認し入札するのか、しないのかを判断していきます。3点セットは裁判所の執行官、書記官そして不動産鑑定士といった専門家により作成さてれいるので、信頼性の高い内容となっています。

一方公売の場合は、「公売広告」を読むのみとなり、占有者の有無などは自分で調査をしなければなりません。また「公売広告」は作成する役所の職員の知識や経験によって内容の質が変わってくるので、内容が誤っている場合もあります。

公売は、占有者がいる場合には落札者が占有者との交渉を行い、引き渡しに関して役所は一切責任を負いません。占有者との立ち退きの交渉が決裂した場合は、不動産の明け渡しを求める民事訴訟を行い強制執行をかける必要があり、手間と費用、日数がかかります。

競売の場合は、占有者がいる場合には、民事執行法の改正により裁判所へ不動産引渡命令の申立てを行うことで強制執行をすることができるので、公売と比べてスムーズに引き渡しを受けることができます。

公売の2つの形式(入札形式と競り売り形式)

公売には、入札形式と競り売り(せりうり)形式の2つがあります。2つの形式はどのような違いがあるのでしょうか?

公売の形式①入札形式

入札形式とは、入札者が購入希望金額を入札書に記入して提出し、入札者の中で1番高い金額で入札した方が落札をするというものです。入札は、1度だけしかできずに訂正や変更はできません。また他の入札者がいくらの金額で入札したかは、わからないようになっています。

公売の形式②競り売り(せりうり)形式

競り売り形式とは、入札期間の間に入札者は前の入札者より高い金額で入札を行っていくことで金額を競い合い、最終的に最も高い金額で入札した方が落札をするというものです。一般のオークションと同様の方式になりますので、競り売り方式の方がイメージをしやすいかと思います。

競り売り形式の場合は、入札期間中であれば、何回でも入札することができますし、他の入札者がいくらで入札しているのかも知ることができます。入札形式のように1回勝負ではなくなるので、本当に手に入れたい物件であれば、入札金額次第で手に入れることはできます。

公売とは?公売と競売の違いについてのまとめ

公売と競売はとても似ているようで、違いも多くあります。競売の方がしくみや法制度がしっかりと整備されていて安心して参加できるようになっています。

しかしながら、自分である程度の物件調査ができる場合や、占有者との交渉を行うことができるなどのリスクを背負っても、自ら対応することができるのであれば、公売の方が競売よりも不動産をお得に取得することができる可能性は高くなります。

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