不動産を探していると途中で増築しているのに、登記がされていない物件が意外と多くありますよね。専門家に頼むと十数万円かかってくるので、自分でできたらかなりの金額を節約することができます。
相続で取得した家や中古で購入した物件に、増築部分が登記されてなく未登記になっている物件がある場合などの参考にしてもらえるとありがたいです。
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目次
増築未登記物件を購入!登記手続きに費用がかかりそう。。
2019年3月に購入した戸建が、過去に増築をしているのに、その増築部分の登記がされていませんでした。築45年の古い戸建なのですが、30年程前に2階に6畳の洋室とクローゼット、ベランダを増築していました。
増築した際にリフォームも一緒にしていて、窓枠がアルミサッシになっていたり、外壁・屋根工事、塗装もしていることから、築45年には見えない印象でしたがどうでしょうか?
購入する際は、販売図面(チラシ)に載っている面積よりも、建っている面積の方が大きいのでお得な気がしました。
しかも現金で購入したので、現状の登記のまま引き渡しを受けることで、増築登記にかかる費用分(15万円)を値引きしてもらっています。
しかし、未登記のままにしていても、もしローンを組む際には登記をしていないと担保にすることができず融資が受けられないので、増築登記を自分ですることにしました。ちなみに増築登記の正式な呼び方は建物表題変更登記になるようです。_φ(・_・フムフム
不動産屋より増築登記にかかる費用が専門家である土地家屋調査士に依頼すると、大体10万円から15万円位かかると聞いていたので、自分で増築登記手続きができればその分節約になりますよね。しかも知識も身に付くので自分で増築登記をしてみることにしました。
ちゃんとできるか心配でしたが、実際にやってみると予想よりもカンタンでしたので機会があれば是非やってみてください^_^
増築登記の際の必要書類とは?図面はどうする?
①建物表題変更登記申請書
②増築部分に対しての所有権証明書
③建物の所在のわかる地図
④各階平面図
⑤建物図面
⑥その他、必要となる書類
(シン・ブログの場合、上申書という書類を作成し印鑑証明書を添付して提出しました。)
①建物表題変更登記申請書
建物表題変更登記申請書は、雛形をダウンロードして記入しました。 記入例を参考に作成しましたが、提出したときに間違えている箇所があり、法務局の方が修正してくれました^^;
建物表題変更登記申請書のサンプルはこちらよりダウンロードできます↓↓
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間違えた箇所というのが、増築した日付が不明だったのですが、おおよその日付で記入して提出してみたところ認められず「昭和〇〇年月日不詳増築」に修正することになりました。
②増築部分の所有権証明書類
増築部分が誰の所有物かを明確にする必要があり、下記の書類を提出する必要があります。
〇建築確認申請書
〇建築確認済証
〇工事完了引渡証明書(工事業者に発行してもらうもの。工事業者の資格証明書・印鑑証明書も添付して提出する。)
〇固定資産税の納税通知書
〇工事代金の領収書
上記2点以上の書類提出が必要になります。これから増築する場合には、建築確認申請書や工事完了引渡証明書の提出は、工事業者に依頼すればいつも行っていることなので、スムーズに用意してくれます。
シン・ブログの場合、30年程前のことで書類が全然なかったことから、売買契約書と増築部分も明記されている固定資産税の課税明細書(参考)と電気代の支払明細を提出しました。
固定資産税の課税明細は購入したばかりで、売主さんの名義になっていることから参考にしかできないということでしたので、増築部分ごと購入していることが確認できる売買契約書を出しました。
はじめ課税明細書と謄本を出したら「謄本はこちら(法務局)で確認できるので証明になんかなりませんよ。しかも登記されてないんですから全く必要ありません。」と言われ一蹴されました。これから申請するものなので確かにそうですが、素人に対してちょっと冷たかったです(^^;;
③建物の所在のわかる地図
建物の所在のわかる地図に関しては、購入の際にもらった住宅地図を添付して提出しました。住宅地図でなくても申請する建物の所在がわかれば普通の地図で大丈夫です。
公図も持っていたのですが、そんなのいりませんと冷たく返されました。。謄本と公図があった方が場所が特定しやすいかと思ったのですが軽くあしらわれました。普通の企業でしたらクレームものですが、役所仕事なので我慢しました(^_^;)
④各階平面図
各階平面図は、用紙をダウンロードして0.2ミリのとても細いペンで図面を書きました。増築部分は、元からある1階とほぼ同じ形で2階部分を増築していたので作成も面積の計算も簡単にできました。
各階平面図のエクセルデータはこちらからダウンロードできます↓↓
シン・ブログは全くの素人なので、元々の古い各階平面図を下に敷いて透かして、上から定規で線を引くといった原始的な方法で作成しました(^_^;)
シン・ブログは全く使い方がわかりませんが、設計や製図を行うCADを利用して作成すれば簡単に作れるようです。。
⑤建物図面
建物図面は増築する際の見積書の中に、増築前の図面と増築後の図面がありましたのでコピーを取り添付して提出しました。
⑥その他必要となる書類
その他、建物の状況や役所によって必要となる書類がある可能性もあります。シン・ブログの場合は、上申書を作成して印鑑証明書を添付するように言われました。
上申書+印鑑証明書
上申書には売買契約で物件を取得したが、取得した際には既に増築されていて建築業者も不明であるといった内容を記載し、実印にて押印して印鑑証明書を添付するということでした。
上申書の書式は問わないということで、記入例を法務局の方が簡単なものを準備してくれたので、真似してそのまま作成して問題なく受付してもらいました。
シン・ブログが提出した上申書のサンプルはこちらからダウンロードできます↓↓
無事に増築登記申請完了!!法務局で書類受領!
増築登記申請は無事に受付され、後日役所の方が現地の建物を見にきて、チェックするとのことでした。現地での立会いは必要なく、外から見て確認するということでしたので、ご都合の良い日時に自由に見てもらいました。
何も連絡もなく無事に増築登記の申請が終了しました。2週間後に書類を法務局に取りに行き無事に登記が完了していることを確認することができました。
素人が増築登記を自分でやってみた!のまとめ
増築未登記物件を購入して、自分で建物表題変更登記(増築)をしてみましたが、思ったよりも簡単でした。建物表題変更登記申請書や図面作成もシンプルな内容だったことから、作成にはそんなに時間もかからず1時間程の時間でできましたので、コスパ的にはとても良かったかと思います。
そして自分で登記申請をやってみることで、いろいろと勉強になることもあったのでとても有益でした。増築前後の図面を改めて見ることも登記申請を行わなければしていなかったと思いますので、建物自体の修繕履歴をより把握することもできました。
ただ、法務局の職員が冷たかったので、事前に電話で必要書類関係の確認をしておけばもう少しスムーズにできたかなというのが反省点です。もし増築未登記物件を取得した場合などに機会があれば、自分で登記手続を行うことはおすすめです。
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