ローン借り換えの相談を受けていると、ローンを組んだ際に送られてくる返済予定表(償還予定表)をまともに見たこともないし、既にどこにあるかわからないという方も結構います。
返済額のうち利息分として支払う金額や現在残高を意識することはとても大切なので、返済予定表(償還予定表)の見方や繰り上げ返済の簡単なシミュレーションなどについて解説します。
目次
返済予定表(償還予定表)とは何?いつ送られてくるの?
住宅ローンや車のローン 、教育ローンなどローンを組んだ後に自宅に郵送やメールなどで届く一覧表のようなものが返済予定表です。
返済予定表には借入金額、金利、借入日、借入期間が載っている他にも、月々の返済額とその返済額のうち、元金分にいくら、利息分にいくら充当され、ローンの残高がいくらになったかを繰り返し計算して一覧表にしたものです。
返済予定表はいつ送られてくるの?私には届いていないけど毎年送られてくるものなの?
返済予定表がいつ送られてくるかについてですが、まずはじめに住宅ローンなどローンを組んだ後に、自宅への郵送やメールなどで送られてきます。
その後は、組んでいるローンの金利制度により異なります。借入期間の全期間が発行される訳ではなく、金利が確定している範囲内で発行されます。
従って変動金利の場所は、半年に一度金利の見直しが入りますので、適用になる金利が確定した範囲内で返済予定表が発行されます。
固定金利に関しては、3年固定金利であれば、3年分、10年固定金利であれば10年分、全期間固定金利であれば、全期間分の返済予定表が発行されます。
つまり返済予定表がいつ発行されるのかは、組んでいるローンの商品により異なります。変動金利であれば半年に一度、3年固定特約や10年固定特約であれば、固定特約期間が終了する際に新たに選択した商品の内容で作成されます。
(3年固定特約で組んでいたものを、固定期間が終了した後に、適用する特約期間を5年固定特約で選択した場合は、5年間分の返済予定表が発行されます。)全期間固定金利の場合は、全期間分の返済予定表が発行され、その後は発行されません。
住宅ローンの返済予定表の見方って?どのような計算がされているの?
住宅ローンの返済予定表(償還予定表・しょうかんよていひょう)には毎月の返済額と元金、利息の内訳、ローン残高などが載っております。その月の返済をした後に、返済額のうち元金分が返済に充当されローン残高が減ります。
減ったローン残高からまた利息を計算して、返済額のうちの元金分と利息分を算出し、返済すると元金分の残高が減り、新たな残高から利息を計算して…ということを繰り返し計算しております。
1例として元利均等方式で借入金額1,000万円金利3%借入期間30年月の返済額42,160円で考えてみます。まず1,000万円に金利3%をかけると年間の利息が計算できます。
1,000万円×3%=30万円
30万円を12ヶ月で割ると1ヶ月分の利息になります。
30万円÷12=25,000円
毎月の返済額42,160円のうち25,000円が利息、余りが元金となります。
42,160円–利息25,000円=元金17,160円になります。
その月に42,160円を返済すると元金17,160円が減り、25,000円が銀行へ支払う金利になってますので、元金3,000万円から元金充当分の17,160円を引いたものが、新しい元金となります。
3,000万円-17,160円=29,982,840円が返済後の新しい元金です。
返済後の新しい元金29,982,840円に金利3%をかけて…。という計算をずうっと繰り返しています。
返済予定表から見る。簡単な繰り上げ返済シミュレーションについて!!
返済予定表を見るとあれっ⁈こんなに金利払ってるんだ。もったいないと感じるかもしれません。先程の例でみると42,160円返済しても17,160円しか返済に充てられないからです。
反対に元金分17,160円を繰り上げ返済すれば、その利息分である25,000円が払わなくてよくなり1回分の返済期間が縮まります。これが繰り上げ返済のメリットの簡単なシミュレーションです。
仮に30万円を繰り上げ返済した場合にどのくらいのメリットがでるかは、返済予定表(償還予定表)を見て、その月の元金充当分から、その後の元金充当分を足していき30万円に達するところまでに、該当する利息が支払わなくてよくなる利息になるので、その利息の合計金額が繰り上げ返済にて得られるメリットの目安になります。
またその分の期間が短縮されることになるので、簡単に何回分の返済が繰り上げ返済によって減るかを見ることもできます。
このように繰り上げ返済でどれだけメリットがでるかのおおよその目安を返済予定表から簡単にシミュレーションすることができます。
住宅ローンの返済予定表の再発行の方法は?
返済予定表が手元にない場合は、再発行をする必要がありますが、簡単に再発行はできます。再発行の一般的な方法としては、借入先の銀行へ電話で連絡をして再発行して欲しいと伝えると後日自宅に郵送で送られてきます。
またインターネット上でも返済予定表の再発行手続きが可能な銀行もあります。返済予定表再発行のページより申請すると自宅に郵送やメールなどで届きます。
※通常、再発行には所定の再発行手数料がかかります。銀行等の金融機関により再発行手数料の金額は異なりますので、事前に確認しておきましょう。
住宅ローン返済予定表についてのまとめ
住宅ローンの返済予定表表の見方をマスターし、こまめに繰り上げ返済を行うことで、支払利息に大きな違いがでます。余計な利息支払いを減らしてお得な生活を送ろう^_^
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