元利均等返済と元金均等返済の違い?どっちの方がメリットがあるの?

住宅ローンの支払い方法には、元利均等返済と元金均等返済があります。似たような名称ですが違いは何なのか、どちらがいいのかを比較してみます。

目次

元利均等返済とはどういうもの?読み方は?

元利均等返済の読み方はがんりきんとうへんさいです。元利均等返済とは返済額が同一で元金と利息の内訳が異なる返済方法です。内訳は異なりますが、元金と利息の合計額(返済額)は同一になることから、元利均等返済という名称になっています。

仮に毎月の返済額が10万円だとして、元金充当分が8万円、利息充当分が2万円の内訳になっているもので、毎月の返済額は10万円で変わらないが、内訳が変わっていくものです。

借り入れ当初は、利息の割合が多く返済期間が経過するごとに利息の割合が減り、元金の充当金額が増加していくものです。

先程の例ですと、毎月の返済額は変わらず10万円で、返済期間が経過していくと元金と利息に充当される割合が変わり、元金充当分が9万円、利息充当分が1万円などと変わっていくものです。

元利均等返済返済のメリット・デメリットは?

元利均等返済のメリットは、返済額が一定であることから、家計の管理や生活設計が立てやすくなります。反対に元利均等返済のデメリットは、元金均等返済に比べて総支払額が多くなることです。

元金均等返済とはどういうもの?読み方は?

元金均等返済の読み方は、がんきんきんとうへんさいです。元金均等返済は、返済する元金が返済終了まで同一の返済方法です。元金充当分は同一ですが、利息充当分が変わることから、元金と利息を合計した返済額も異なります。

仮に毎月の元金充当金額が10万円だとして、利息充当分が2万円、返済額が12万円となるものです。

借り入れ当初は、利息充当分が多くなることから返済額が高くなりますが、返済期間が経過するごとに利息充当分が減り、返済額も下がります。

先程の例ですと、元金充当金額は変わらないので、毎月10万円のままですが、返済期間が経過していくと利息充当分が減り1万円となり、返済額も利息充当分の減少に合わせて11万円に下がります。




元金均等返済のメリット・デメリットは?

元金均等返済のメリットは、総支払額が元利均等返済に比べて少なくなることです。元金返済額が同一であることから、残高を把握しやすくなります。

(例:元金を毎月10万円返済していて10か月経過すれば、ローン残高が100万円減ったというのが把握しやすい。)

また返済額が徐々に減っていくことから、初めは大変でも、のちほど返済が楽になっていきます。子供の教育費などお金が多くかかる期間に備えた計画的な準備をすることができます。

元金均等返済のデメリットは、住宅ローンを組んだ当初の、一般的に年収の少ない時期に高い返済額で返済をしていかなければならないことです。

元利均等返済と元金均等返済のどっちがいいの?

元利均等返済と元金均等返済のどっちがいいの?についてですが、元金均等返済の方が総支払額が少なくなりますので、単純に金額面でのメリットを比較すると元金均等返済の方が得にはなります。

しかし、現在のような低金利時代であれば総支払額にそんなに大きな違いはありません。金利が低い分利息も少ないことから、トータルの支払いに大きな差が出なくなっています。

仮に借入金額3,000万円の借入期間35年、金利0.5%で元利均等返済と元金均等返済でシミュレーションをしてみます。

元利均等返済:毎月返済額77,875円、総返済額32,707,560円

元金均等返済:初回返済額83,928円、総返済額32,631,061円

差 額  :  返済額6,053円、総返済額76,499円

シミュレーションの結果、元利均等返済と元金均等返済の総返済額では、元金均等返済の総返済額の方が低いですが、76,499円しか違いがでませんでした。

一方で、初回月の返済額は6,053円も元金均等返済の方が高いという結果でした。元金均等返済は、徐々に返済額が減少していくものですが、住宅ローン借り入れ当初で年収も低く返済が大変な時期に、6,000円程返済額が違うのは大きな違いになります。

むしろ差額の6,000円分を繰り上げ返済したり、つみたてNISAなど一部投資へまわして運用していき、繰り上げ返済の原資にしていった方が、メリットが大きくなる可能性が高いです。

返済総額が違うのも、返済初期のローン残高が多く、利息金額も多くなる時期に元金均等返済の方が、多くの返済をしているので、返済総額が少なくなるのも当然のことになります。




元利均等返済と元金均等返済の違いについてのまとめ

元利均等返済と元金均等返済の違いは、返済総額で元金均等返済の方がメリットがでますが、現在の低金利時代では、ものすごく大きな差がうまれるわけではありません。

むしろ、返済当初に返済額が高くなるデメリットの方が影響が大きいかと思います。返済に余裕のある方であれば、元金均等返済でいいですが、そんなに余裕がないという方は、元利均等返済で家計の管理をしつつ計画的に返済を行っていく方が得策になるかと思います。

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