住宅ローンを組むのって一生のうちに数回あるかないかのことなので、わからないことが沢山ありますよね。。
シンブログは金融機関での勤務経験、ハウスメーカーでの勤務経験、自宅、不動産投資での購入・借入経験もあるので、何度もお手伝いや経験をしてきております。
その経験から、住宅ローンの審査にかかる期間の平均や銀行がどのようなことをチェックしているのか?などをお伝えさせていただきます。
目次
住宅ローンの審査にかかる期間はどのくらいなの?
『気になる不動産がみつかり、住宅ローンの審査に申し込んだけど一体いつ結果がでるの?どのくらいの期間がかかるの?』
不動産は世界に一つしかないものなので、もし他の人が契約してしまうとせっかく気に入った土地や物件をあきらめてまた探さないといけなくなります。
住宅ローンの審査に申し込んでいる期間は、マイホーム取得にむけた夢へのワクワクと、審査に通過するかどうかのドキドキが入り交じるとても複雑で不安定な時期ですよね。
住宅ローンの審査にかかる期間の平均はどのくらい?私の場合は長い?それとも短い?
住宅ローンの審査にかかる期間の平均は、事前審査(仮審査)で3日(土・日・祝日除く)から1週間位、本審査で1週間から2週間位になります。
住宅ローンの審査は、大きく分けて2つ!事前審査(仮審査)と本審査
事前審査(仮審査)とは
事前審査は、不動産の売買契約を結ぶ前に、その人が住宅ローンを組んで、きちんと返済をしていくことができるのかどうかの審査を行います。
通常、本審査には不動産の売買契約書が必要書類になりますが、売買契約を結んだ後に、ローンが組めないとその不動産を買うことができずに、売主や不動産屋など多数の方々にご迷惑がかかります。
売主は売買契約を結んだあとは、売却の募集を停止しておりますし、不動産屋は、契約ではなく最終的な引き渡し(決済)に至らないと、仲介手数料をもらえずにタダ働きになってしまいます。
そのようなことを起こさないように売買契約前に事前審査を行うことが一般的です。
住宅ローンの事前審査にかかる期間は、金融機関によっても異なりますが、早ければ1日、遅くても1週間で結果が出ます。
本審査とは
本審査は、事前審査が通った後に本審査申込書に実印で押印し、売買契約書や重要事項説明書、公的収入証明や納税証明書、住民票などの本審査での必要書類を添付して銀行へ提出し本審査を受けます。
住宅ローンの必要書類についてはこちらをご覧ください↓↓
住宅ローン本審査申込時の必要書類って?なぜその書類を出すの?
本審査では、事前審査での申込内容が本当かどうか公的証明書で確認をとったり、税金の滞納がないか、保険証から勤務先や勤続年数のチェックをしております。
(健康保険証の資格取得日で勤続年数の確認をしますが、健康保険組合の再編等で勤続年数と同一でない場合もあるので、その場合は資格取得日と勤続年数の違いについてヒアリングを行います。)
また不動産の売買契約書、重要事項説明書、建築確認申請書、測量図、登記簿謄本、図面などを確認し、違法建築でないかや特記事項欄から注意事項がないかなどをチェックします。
同時に対象不動産の担保評価を行い、住宅ローンの申込金額と担保評価額に開きがないか、万一ローンの支払いが滞り競売などになった時に貸出金の回収ができるかをチェックします。
チェックした内容を審査担当者が、住宅ローンの返済ができるかどうかの判定し稟議書を作成します。
稟議書は、審査担当者から支店長代理、次長、支店長へと回付され全員が内容を確認し、複数の目で見ることで不正や確認ミスを防止しております。
従って住宅ローンの本審査にかかる期間は一概に何日とは言えないのですが、1週間から2週間位が目安となります。
住宅ローンの審査期間の平均よりも長い時間がかかってるけどどうなってるの?審査に時間のかかる3つのケース!!
『住宅ローンの審査期間の平均がわかったけど、私が申し込んでから平均以上に長い時間がかかってるんだけど審査にとおらないの?なんでこんなに時間がかかってるの?』
そのような不安を抱えている方もいらっしゃるかもしれません。
住宅ローンの審査期間に時間がかかるケースとしてざっくり3つ程あります。
①ローンの審査結果を出す場合に判断が難しいケース
事前審査は、コンピューターである程度自動的に判定を出しております。年収に対して返済に無理がないか、信用情報から借入が多くないか、ローンやクレジットカードに延滞がないかをチェックする他にも、勤続年数、勤務先、年収などの属性情報から貸し倒れになる可能性がどのくらいあるのかを過去の事例等をもとにコンピューターでランクを弾き出し、判定を出しております。
しかし、コンピューターでは判定が出せないものを審査担当者が目で申込内容や信用情報等をチェックし、特例を適用するなどして稟議を上げます。
審査基準から判断し問題のない内容であったり、逆に全く基準に適していない場合は、すぐに結論を出すことができますが、判断が難しい場合もあります。
判断が難しいものは、本部の審査部に打診をしたり、支店内でも支店長や融資課長などが集まり協議します。
承認と否認で意見が分かれたり、懸念事項である〇〇のこの事項がクリアできれば良いなどの話し合いをしております。そのようなことをしている場合は、ローン審査の期間が平均よりも長くかかります。
②支店内で審査結果が出せないケース
支店内で結論が出せる内容の場合は、支店長の承認で終わりですが、支店内で結論の出せない内容は本部の審査部へと書類が回付され、審査部長や保証会社の承諾を得てやっと承認となります。
本部の審査部においても担当者から課長、次長、部長と全員の承認をえなければなりません。途中で確認事項が多数出てくることが普通なので、その確認事項に回答していく必要があるので、審査にかなり時間がかかります。
場合によっては申込から1ケ月位かかることもあります。もちろん、審査の途中で本部への申請が必要だとわかったり、追加の確認書類が必要になったりとローンの審査期間が平均より長くなりそうな時は、早めにに伝えてお客様がなるべく不安にならないように意識して対応しております。
③担当者に後回しにされているケース
金融機関って9時から3時迄で閉店だし、お客さんもあんまりいないし、暇そうにみられますが、やることは沢山ありかなり忙しいです。
机に書類が山積みになり、あなたの書類が下の方に埋もれてしまい放置されている可能性もあります。また優先順位を低く見られ後回しにされていることもあるかもしれません。
もし連絡が入らずに1週間も経つようでしたら、審査を後回しにされている可能性もあるので進捗状況の確認をとっておいた方が良いです。
住宅ローンの審査期間についてのまとめ
住宅ローンの審査にかかる期間は、事前審査(仮審査)で1週間以内、本審査で2週間以内が目安となります。ただ途中で金融機関から質問を受けたり、追加書類を求められた場合は、その書類が提出されるまでは、審査は進まずストップしてしまいます。
従って質問を受けたりや追加書類を求められた場合は、質問に速やかに回答し、なるべく早めに書類を提出することでスムーズに審査を進めることもできます。
審査担当者からの問い合わせなどに丁寧に対応したり、住宅購入に熱心な方には、審査担当者も人間なので有利に進むこともあるかと思います。
住宅ローンの審査に通らない理由と対応策を記載しています。こちらをご覧ください↓↓
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