住宅ローン審査時にカードローンなど他の借金は影響する?

『カードローンや車のローンなど住宅ローン以外にもローンがあると審査が通らないのではないか?』と質問を受けることが多いです。

カードローンがあることを理由に審査が通らないことはないですが、返済比率などの審査基準に収まらないと審査には通りません。

目次

住宅ローンの審査で既にカードローンや車の借金があると解約や完済しないと審査に通らない⁈

住宅ローン審査の相談を受ける時によく質問がでることとして、カードローンや車の借金があるけど審査は通りますか?と聞かれることが多いです。

住宅ローンの審査にカードローンや車の借金があるけど通るかどうかについて、結論から言うと年収も借入状況も異なるので通るかどうかは、実際に審査をしてみないと分かりません。

審査時には、返済比率が基準内にあるかを確認します。返済比率とは税込年収に対する年間の返済額の割合です。返済比率が基準内であれば通る可能性が高くなるとしか言えません。

返済比率が基準内であったとしても、信用情報に事故情報(ブラック情報)が登録されていたり、ローンやクレジットカードの返済が滞っていたり、物件が違法建築であったりしたら審査には通りません。

住宅ローンの返済比率はどのくらいが銀行の審査基準になってるの?

住宅ローンの審査基準の返済比率はどこの銀行でも大体30%から40%位に設定されてます。年収によって30%までだったり40%までだったりと異なり、年収が高い方が返済比率も高くまで大丈夫となります。

例えば年収400万円未満は35%までで、年収400万円以上は40%までなどです。年収の高い人は基準が緩くなりズルいと思うかもしれませんが、ローンを組んだ後の生活を考えると仕方がないかとおもいます。

年収300万円の方にとって、返済比率40%120万円となり、年収300万円の内120万円を返済にあてて残り180万円で生活することになります。

審査時の年収は手取りではなく、税込み年収で計算するので、実際の手残りは180万円より少なくなります。その金額では生活がかなり苦しくなります。

一方で年収1,000万円の方の返済比率40%400万円になり、年収1,000万円の内400万円を返済にあてて残り600万円で生活することになります。

実際の手残りは600万円より少なくなりますが、充分に生活できるだろうと判断されます。

このような理由から年収の高い・低いによって住宅ローンの審査基準である返済比率が異なっております。




住宅ローンの審査基準でよく聞く返済比率。実際どのように計算してるの?

住宅ローンの審査基準で使われる返済比率はどのように計算しているのでしょうか?

仮に年収が500万円でカードローンを100万円、車のローンを200万円借りている方がいるとします。

ここでは前提条件として、年収500万円、カードローン100万円利用、毎月返済額2万円、車のローン200万円利用、毎月返済額5万円、住宅ローン借入金額2,000万円、借入期間35年間、審査金利4%、審査基準として返済比率40%以内として考慮してみたいと思います。

カードローンの年間の返済額は毎月2万円の返済額×12ヶ月で24万円になります。

車のローンの年間の返済額は毎月5万円の返済額×12ヶ月で60万円になります。

その24万円と60万円を合計した84万円が住宅ローン以外の年間返済額となります。

年収が500万円なので、返済比率40%で年間の返済額の上限は200万円までとなります。

審査で申込をする住宅ローンの返済額と住宅ローン以外の年間返済額の合計が200万円までに収まれば、住宅ローンの審査基準の返済比率はクリアできることになります。

返済比率の計算例

申込の住宅ローンの返済額が年間107万円(借入額:2,000万円、金利4%、借入期間35年間)とすると、カードローンと車のローンの合計84万円を加えると年間の返済額は191万円となります。

191万円を年収の500万円で割って100をかけると返済比率を出すことができます。

191万円÷500万円×10038.2%ということになります。

住宅ローンの借入可能額は?

借入可能金額を見る時には、200万円から84万円を引いた116万円が住宅ローンの年間返済額になるので、116万円÷12ヶ月で月の返済額が96,666円の返済金額であれば、借りられるだろうと考えます。

96,666円で35年返済、審査金利4%で試算すると2,168万円になるので、このくらい迄は借入が可能だということになります。

もし3,000万円を借入したいという場合は、車のローンを完済したり、カードローンの解約をすることによって返済比率を下げて審査の基準に収まるようにすることを考慮します。

返済比率を下げる方法など詳しい説明はこちらをご覧ください↓↓

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住宅ローンを組む時にカードローンなど、他の借金がある場合にローンが組めるか?どうかについてのまとめ

住宅ローンの審査時に、車のローンやカードローンなど他の借金があっても住宅ローンを組むことはできるが、返済比率に影響を及ぼすので借入金額が下がってしまうことがあります。

住宅ローンの申込する前は、あらかじめ自己資金を貯めておき、借金の精算をしておいた方がいいです。

ちなみにカードローンやクレジットカードは、利用可能額といった枠があることから、借金を完済しただけでは、枠が残っていることから、また利用することができるので、解約をしないと返済比率に参入されることがあるので、注意が必要です。

住宅ローンの審査に通らない理由と対応策を記載しています。こちらをご覧ください↓↓

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