住宅ローン審査において、団体信用生命保険は原則必須であり、もし加入できない場合は基本的には住宅ローンの承認はおりなくなってしまいます。
今回は、団体信用生命保険が通らないことで、住宅ローン の審査に落ちた時に利用できるかもしれない方法をご紹介します。
(利用できるかもしれないというのは、銀行などの金融機関によって審査基準や対応方針が異なり、全く対応してくれない金融機関もあるからです。)
目次
住宅ローン審査が通らない!団体信用生命保険に加入できなかった
住宅ローンには団体信用生命保険、略して団信(だんしん)が付いています。団信とは住宅ローンの借り入れをする方に、死亡や高度障害など万一のことがあった場合に保険金がおりて、住宅ローンが完済されるというものです。
団体信用生命保険(団信)についてはこちらをご覧ください↓↓
その団信ですが、全員が加入できる訳ではなく、病気により通院や入院をしている場合は、保険会社の審査が必要となります。
団信の申込書には告知書がついていて、3年以内の通院歴や入院歴、服用している薬、5年以内に一定の病気にかかったことがないかなどを記載しなければなりません。
虚偽の記載をすると告知義務違反で万一のことがあった場合でも保険がおりなくなってしまう可能性があります。その告知書をもとに、保険会社において加入できるかどうかの審査が行われます。
ちなみに、告知事項がない場合は審査は行われず自動的に承認となります。
(金額が高額な場合や三大疾病などの特約付きは除きます。)
もし団信の審査に通らないと団信に加入することができないので、住宅ローンの審査にも通らなくなってしまいます。
住宅ローン審査が通らない!団信に加入できない場合
住宅ローン審査において、団信に加入することができないと、一般的に審査に通らなくなってしまいます。
もしどうしても住宅ローンを組みたいという場合は、銀行などの金融機関に団信不可でも住宅ローンを組むことができないか相談してみると、別の方法を提案してくれるかもしれません。
別の方法とは①既に加入している生命保険を質権に入れる②妻など配偶者に連帯債務者になってもらい配偶者が団信加入する③フラット35で住宅ローンの審査を申込をするといったものがあります。
もちろん団信不可の場合は、取り扱い不可で全く対応していない金融機関もありますので、ご注意ください。
団信不可の場合の対応!①生命保険を質権に入れる
もし、以前から加入している生命保険があれば、質権設定することで住宅ローンの審査に通る場所もあります。
質権設定とは、生命保険を担保にとることで、保険事故がおこり保険金が支払われる時に、相続人ではなく質権設定している質権者にお金が支払われるというものです。
金融機関側で手続きはしますが、質権設定承諾書を保険会社から取り寄せます。必要事項を記入して保険証券と一緒に金融機関に提出します。金融機関は公証役場へ持込を行い、確定日付を取得して質権設定の完了です。
既に保険会社にて加入している生命保険で、住宅ローンの申込金額以上の保険金額で加入している生命保険があれば、その保険に質権設定して融資承認を得ることができる場合もあります。
団信不可の場合の対応②配偶者が連帯債務者として団信に加入する
団信不可の場合に、配偶者が連帯債務者となり団信に加入する方法もあります。仮に主人が住宅ローンを申込をしたが、団信に通らなかった場合に、妻を連帯債務者として一緒に住宅ローンを組む形にして、団信に加入する割合を主人が0%、妻を100%として妻が団信に加入するというものです。
一緒にローンを組んでいる必要があるので、連帯保証人ではなく、連帯債務者となります。またこの場合の連帯債務者は、収入合算のためではなく、団信加入のための連帯債務者なので、パートや無職でも連帯債務者となり団信に加入することもできます。
団信不可の場合の対応③フラット35で審査申込を受ける
フラット35は団信不可であれば、団信に加入しなくても借り入れができます。
以前までは、フラット35では団信は任意加入であり、毎年残高に応じた団信特約料を借入人が負担して加入していましたが、2017年10月から団信付きの住宅ローンになり、融資金利に含まれることになりました。
しかし団信に加入したくない場合や、加入できない場合は、融資金利から0.2%を引いた金利で団信なしで利用できるようになっています。
従って、もし銀行などの金融機関の住宅ローンが通らなかった場合は、フラット35で申込をするという方法をとることができます。
住宅ローン審査が通らない!団信不可の場合のまとめ
団信が通らずに住宅ローンを組むのは、万一の事態が発生した時に、保障がなく遺された遺族に住宅ローンの返済が残ってしまいます。
実際、団信不可で妻の連帯債務やフラット35で住宅ローンを組んだけれど、亡くなってしまい返済に困るケースは結構よく見ます。継続返済することが難しくなり、売却して住宅ローンを清算するケースが多い印象です。
もし本当に気に入った物件がありどうしても購入したい場合は、団信に加入してないことのリスクを夫婦で十分に理解したうえで、なるべく繰り上げ返済を行うなど、早期で住宅ローンの返済していくことが大切です。
住宅ローンの審査に通らない理由と対応策を記載しています。こちらをご覧ください↓↓
ブログランキングに参加してます(^^)
応援よろしくお願いします(*^-^*)