住宅ローンの申込をする際に、変動金利と固定金利で迷われている方はかなり多いです。
大きな金額での借り入れになることから、少しの金利差であっても総支払額で大きな違いが出てしまうので、慎重な判断が必要となります。
ローンを組む前に知識を付けて、自分にあったお得な返済方法を選択しましょう。
目次
変動金利とは?どういう仕組みなの?
変動金利とは、借り入れ期間中の金利が一定ではなく、その時の経済の状況にあわせて金利が変わる制度です。変動金利の金利が変わるのは、半年に1度で年に2回見直しが入ります。
例えば、借り入れ当初が0.85%の金利であったが、半年後の金利見直しで0.9%に金利が変わったというものです。金利が変わると利息負担は変わりますが、すぐに返済額が変わるわけではありません。
変動金利の推移についてはこちらをご覧ください↓↓
変動金利の返済額変更の2つのルール
一般的に銀行などの金融機関で設定されている変動金利の返済額見直しルールについてですが、おおむね2つのルールがあります。
金利の変動によって返済額が一気に変わってしまうと、返済が困難になる方が出てしまうのを防いでおります。
変動金利の返済額変更の2つのルール①返済額の変更は5年ごと
変動金利の金利が変わっても、すぐに返済額が変わるわけではありません。金利自体は半年に一度見直しがされますが、返済額は5年ごとに見直しがされます。
従って、仮に金利が上昇している場合であっても返済額は変わりません。返済額が変わらないからといって、金利上昇の影響を受けていないわけではありません。
返済額の内訳が変わっており、金利が上昇すると利息へ充当される分が増え、元金へ充当さらる分が減ってしまいます。つまり返済をしても、これまでよりも元金が減りにくくなってしまいます。
変動金利の返済額変更の2つのルール②返済額の上昇は1.25倍まで
金利上昇により返済額が上がる場合でも、上昇する返済額の上限は、元々の返済額の1.25倍までになります。
例えば月10万円返済の住宅ローンを変動金利で組んでいる方の金利が上昇した場合に、ものすごく金利が上がってしまったとしても、返済額の1.25倍までしか返済額は上昇しません。
つまり月10万円の返済額の場合は、月12.5万円が返済の上限となります。一気に返済額が上昇して、返済が困難になることを予防しております。
固定金利とは?どんな種類があるの?
固定金利とは、借り入れ期間中の金利が変わらず一定になる制度です。固定金利には大きく分けて2種類あり、全期間固定金利型と固定金利選択型があります。
全期間固定金利型って何?
全期間固定金利型とは、借り入れ期間全ての期間の金利が一定で変わらない制度です。
例えば、30年ローンで1.5%の金利で借り入れをした場合に、30年間の金利は経済の影響を受けずに、ずっと一定の1.5%の金利になるというものです。
固定金利選択型って何?
固定金利選択型とは、借り入れ期間中の特定の期間を金利が変化しない固定金利にするというものです。特定の固定期間が終了した後は、その時の金利の状況を見て、変動金利や固定金利のどれにしようかを自分で選ぶことができます。
例えば、10年固定金利の商品で1.5%の金利で住宅ローンを組んだ場合では、10年間は金利情勢がどう変化しても1.5%の金利は変わらず一定になります。10年経過して固定期間が終了する際に、今後の期間は変動金利にしようか、それとも3年固定や5年固定、10年固定など固定期間のあるものにしようかと自分で選択して返済を行うことができるものです。
固定金利選択型の中にも当初期間優遇型と全期間優遇型に分かれます。当初期間優遇型と全期間優遇型については、別途解説を行います。
変動金利と固定金利のメリット・デメリット
変動金利と固定金利のメリット・デメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?内容を確認して、自分に合った制度を選択するようにしましょう。
変動金利のメリット
変動金利は、固定金利型と比べて金利が低く設定されております。低い金利で借り入れができるので、固定金利と同じ期間でローンを組んだ場合に返済額を少なくすることができます。
また変動金利は、金利が低いことから元金へ充当される分が多く、固定金利と比べて元金の減りが早くなります。
そして、変動金利の場合は、金利上昇局面となった場合は、銀行に手数料を払って手続きをすることで、固定金利に変えることができます。
変動金利のデメリット
変動金利のデメリットは、金利上昇リスクがあることです。金利の上昇局面では返済額が上昇し、利息の支払いが増加してしまいます。
予想外の金利上昇の影響で、ローン返済が困難になってしまう可能性もあることです。
固定金利のメリット
固定金利のメリットは、金利が一定であることから、返済額も変わらずに一定であり、計画的な返済が行えることです。
金利の上昇局面であっても、固定金利で住宅ローンを組んでいれば、影響を受けずに借り入れ当初に組んだ金利で返済を続けることができます。
固定金利のデメリット
固定金利のデメリットは、変動金利に比べて金利が高く設定されていることです。変動金利と同じ返済額であっても、固定金利の方が利息に充当される分が多いことから、元金の減りが遅くなります。
金利の下落局面では、金利下落のメリットが受けられず、高い金利での支払いが続いてしまいます。
そして金利が下落している時であっても、固定金利から変動金利へは切り替えることはできません。
他にも固定金利の場合は、全額返済する際に変動金利に比べて手数料が多くかかるなどのデメリットもあります。
変動金利と固定金利の違いについてのまとめ
変動金利と固定金利のどちらが良いかというのは、ローンを組む方の性格や、家計の状況などによっても異なるので、一概にどちらがいいと言うことはできません。メリット・デメリットを理解し、最適な方を選択することが大事です。
シンブログ個人的な意見としては、金利の低い変動金利で返済をして元金を減らしていき、金利が上昇しそうであれば、固定金利に切替えをする方法が一番いいかと考えております。
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