不動産の魅力的なこととして、不動産の値段が決まっていないことがあげられます。不動産は2つとして同じものはないことから定価もありません。1物4価や5価と言われるように、一つの不動産に対して様々な価格がつけられます。
公示価格や路線価、取引価格などいくつかの種類がありますが、最終的には売主と買主の相対取引で金額がかわってくるので、とても割安な物件が出てきたり、交渉次第でとてもお得な金額で購入することができることもあります。
目次
売主の不動産売却理由によって変わる値引き交渉!
不動産の価格はあってないようなものなので、売主と買主で金額の合意が得られれば売買が成立します。売主側は、売りたいなと考えている金額で売り出しをしていますが、あくまで希望価格なので、買主側は買いたいなと考える金額で交渉を行います。
買いたいと思う値引きした金額で交渉することを指値(さしね)と言います。元々の売り出し価格から、大幅な指値を入れて値引きの交渉をしても、売主側の了解が得られれば購入することができます。
従って、不動産の知識や経験、売主の状況によって金額は大きく変わり、ものすごくお得に不動産を買えるケースもあります。必ず売主の売却理由を確認し値引きの材料にならないかを探っていきます。
指値例については、こちらを確認してください↓↓
不動産の値引きしやすい物件について紹介してます。まだ読んでいない方はこちらから↓↓
不動産の値引きがしやすい売却理由!売り急いでいる!
売主の売却理由として値引き交渉がしやすいものとして、売主側が資金繰りに困り不動産を早く売って現金化したいなど売り急いでいる状況があげられます。
資金繰りに困っているので、値引きはしずらいのではないかと感じてしまいそうですが、不動産は一般的に流動性が低く現金化するのに時間がかかるものになります。そして売主側としては、現金化をしなければならない期日が定められていて、焦っている場合があります。
売主が会社を経営していて早急に現金が必要な状況になっていたり、ローンや税金を滞納していて競売や公売にかけられてしまうことから、売却を急いでいる場合などがあります。
反対に売主の売却理由が資産の整理などの場合は、全く売り急いでいないことから売主側の希望の価格で購入する人が出てくるまで待つことができるので、値引きには応じてくれない場合もあります。
不動産値引き交渉の駆け引き事例!
以前、公売にかけられる直前の物件を購入したことがあります。売主側はローンの滞納ではなく、税金の滞納で差押えをされておりました。元々の地主である主人が亡くなり、奥さんが相続しましたが、多額の相続税の精算をしなければならなくなってしまい滞納していました。
その時はあと2週間以内に売却を完了しなければ、公売にかけられてしまうということでしたが、シン・ブログとしては大きな金額での不動産を購入するのにそんな短期間で決めることは難しいと伝えました。
というのも2週間というのは、決済完了までの期間であるのでその日の内に結論を出し融資の申込を進めていかなければ間に合わなくなってしまいます。しかし売主側も期限内に他に買手を見つけるのも厳しい状況であったので売るために必死でした。
そこでシン・ブログは380万円の値引き要求をしたところ無事に通り契約・決済をすることができました。380万円の根拠はとても単純で、〇,880万円を〇,500万円の380万円引きなら買いますよと言ったら了解が得られました。
公売になってしまったらもっと少ない金額になってしまうので、希望金額を伝えた時はかなりびっくりされたようですが、納得していただき売買契約や決済の時も和やかな雰囲気で行うことができました。
決済日には国税局の職員も立ち合いに同席して、売買代金をすぐに滞納している相続税に納付して差押えの解除を行いました。無事に決済が終了してその不動産を手に入れることができました。
現金買いによる大幅な値引き交渉!!
売主が資金繰りに困っていて売り急いでいる時に、現金で購入できる場合は大幅な値引きにも応じてくれる場合があります。売主側としては、目先の現金に弱い状況になっているので、物件が大変気に入り現金で買いたいと申し出るとかなり食いつきが良くなります。
しかし、現在の状況では現金で用意できる金額は〇〇〇〇円しかないので値引きして欲しい。売主側の希望があれば、すぐにでも決済できる状態であることをアピールして値引きの交渉をします。
その金額に応じられないのであれば、検討させてもらうということで、先方にも考える時間を余り与えないようにして駆け引きをしながら交渉をしていきます。不動産の交渉は心理戦なので、相手側に主導権を握られないようにしながら話しを進めていきます。
不動産の値引きがしやすい売却理由!不動産が売主の負担になっている!
売主の中には、不動産を保有していること自体が経済的にも精神的にも負担になっていて、さっさと手放したいと考えている場合もあります。
固定資産税の支払いやリフォームの費用が経済的に負担になっていたり、自主管理しているアパートを相続してしまい家賃滞納の対応や入居者とのトラブル対応が精神的に負担になっている場合などがあります。
不動産を手に入れたはいいが、入居者の騒音問題のトラブルで大家である売主に苦情が入ったり、近隣住民からゴミ捨てのマナーが悪いといったクレームの対応をしたり、入居者の家賃滞納がひどく回収ができない状況になっていたりと、とても負担になっていることがあります。
本来であれば、こういった内容は管理会社に管理を依頼すれば、間に入って対応してくれるので、そこまで負担になることはありませんが、相続で得ている場合など不動産に関する知識や関心が薄い場合は、管理会社に任せることができること自体をしらないので自ら対応することになってしまって精神的にまいってしまいます。
さっさと手放したいと考えているはずなので、なるべく売主の負担をかけずに面倒くさくない買主であることをアピールして買付をいれます。
その時に抱えているトラブルがある場合は解決せずにそのままの状況で購入することや、不具合があったとしても責任を問わない瑕疵担保免責でいいこと、測量も不要で登記面積で売買を行うことなどを条件に入れることで、金銭面の部分で大きく値引き交渉を行います。
不動産とその不動産につきまとうトラブルから解放されるという安堵感から、大幅な値引き交渉にも応じてくれる可能性が高くなります。
不動産の値引き交渉!売却理由による駆け引き事例!のまとめ
不動産を売却する売主側にも様々な事情があります。気になる物件があり不動産屋に資料請求や問い合わせをする際には、必ず売主の売却理由を確認します。
売り急いでいる場合や、不動産を所有していることが負担になっている場合は値引きに成功しやすくなります。
売主の経済状況や心理状況によっても内容が変わってくるため、ケースバイケースにはなりますがどのように価格交渉を行っていくかの作戦をたてながら、不動産屋に探りを入れて駆け引きを楽しみながら、値引き交渉を進めていきます。
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